警備業と聞くと、長時間勤務で、長い間じっとしていなければならない、つまらなくてきつい仕事、と思っている人も少なくないのではないでしょうか。確かに、責任が大きく大変なことも多い仕事です。特殊な仕事なので、苦労もあるでしょう。
しかしながら、メリットもあり、人によっては楽しく仕事ができること間違いありません。今回は、警備業のメリットを紹介します。
警備業のメリット①：都合に合わせて勤務日を調整することができる
警備業の最大のメリットは、何と言っても勤務日や時間を自由に設定できることではないでしょうか。
基本的に給与は日給換算となるため、出勤日は比較的自由に調整して、自分の都合に応じて働くことができます。勤務日の融通がきくというのが、警備業に携わる人々が一番にあげるメリットではないでしょうか。
1回の勤務時間は様々ですが、例えば24時間勤務である場合、勤務終了後の「明け日」と、その翌日が休みになります。1回働いて、明け日含めて2日のインターバルをとるといった形です。こうした働き方を行えば、一度の勤務時はハードですが、平日に休みが取れるという大きなメリットが生まれます。
警備業のメリット②：未経験でも研修を受ければ仕事に就くことができる
警備の仕事は、業界経験をあまり問わない仕事であることもメリットでしょう。
警備業に就くにあたり、様々な書類の提出が求められます。これは警備法に規定された「欠格事由」に当てはまらないかどうかを見ているだけであり、普通に生きていればまず間違いなく、経験がなくとも採用されます。ただし、18歳以上という年齢制限があるので、18歳未満では欠格事由にあたり警備の仕事に就くことは不可能です。
そのほかに欠格事由に当たるのは、自己破産者だったり、前科者だったり、暴力団関係者だったりと非常に特殊なケースのみです。後ろ暗いところさえなければ、どんな人でも仕事に就けるのが警備業の魅力といえるでしょう。
なお、実務にあたる前に警備業法で規定された所定の研修を受ける必要がありますが、これも30時間程度であり、4〜5日程度で修了することができます。研修さえ受ければ、誰でも仕事が可能ということです。
警備業のメリット③：しっかりとした礼儀作法が身につく
警備の仕事はモニター室にこもったり、静かに立っているだけで人と関わらなかったりすると思っている人もいるのではないでしょうか。しかしながら、実際には警備の仕事ほど人と関わる仕事はないというくらい、人と関わる機会が多いです。無数の知らない人に話しかけられ、持ち物検査や事務的な対応を行ったりもしますし、時には声掛けを行ったりもします。
大小問わず人間の活動する施設では人間に関わるトラブルも多く発生し、警備員はそうした施設の安全を守るという職務上、その際の臨機応変な対応を求められます。外国人など言語の壁がある人や、性格や精神状態によって話の通じない人間に対応する場合も珍しくありません。
こうした多くの人と関わる仕事であるからこそ、警備の仕事を行っていると、礼儀作法や常識的な思考力が身につきます。また実務前の法定研修においても、基本的な礼儀や所作などが身につきます。
警備業のメリット④：需要がなくなる事はない
今後少なくともしばらくの間は、警備業には需要が尽きないことも大きなメリットでしょう。
特に2020年は東京オリンピックが開催され、都内各地でより一層厳重な警備が必要になることから、需要は飛躍的に高まります。世界中からインバウンドの外国人観光客が押し寄せるオリンピック期間は、テロを始め様々な犯罪が都内で起こる可能性が高まります。
また、楽しい催し物の裏には様々な混乱やトラブルが付き物です。そうしたトラブルの中で、警察が対応しきれないトラブルに対処し、解決に導き、混乱を解消するのが警備業の大きな責務となります。
公安委員会の管轄業務も元々多いこともあり、需要は常にある状態であって、将来性もあるということも警備業の魅力です。
まとめ
以上、警備業のメリットを4つほど紹介しました。このほかにも、夜勤があることで比較的楽で実入りのいい仕事が多いことや、精神力や忍耐力が身につくこと、基本的に日払いが多く即金を手にすることができるなどのメリットがあります。
2020年、オリンピック開催を控える東京では、警備の仕事の需要がピークに達すると見られています。そうした特需もあって、警備業は今後の将来性が高い仕事といえるでしょう。
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