博覧会などのイベント会場で行う警備業務とはどんなもの?

博覧会などのイベント会場で行う警備業務とはどんなもの?

お祭りや花火大会、博覧会などのイベント行事では、大勢の来場者が訪れるため会場内が混雑し満員電車のようにまともに動くことすらままならない状態などになってしまいかねません。そうした自体を防ぐために存在しているのがイベント警備です。今回は、イベント警備の仕事内容や効果的な資格などについてご紹介いたします。

イベント警備の業務内容

イベント警備の業務内容は多岐にわたります。まずはイベント会場の機材などの入搬出から始まります。実際にイベントが始まると、来場者が迷ったり滞留してしまうことのないように誘導したり、不審人物や不審者がないかどうかに目を光らせつつ、トラブルが発生していないかどうか確認のため巡回するなどです。

不特定多数の人が集まるイベント会場では、警備は非常に重要となります。例えば爆弾や薬品などの危険物をこっそりと放置された場合に、大勢の人の中から犯人を発見することは容易ではありません。すべての人の行動を監視することはできませんので、些細な行動や挙動によって不審な点を感じとり、行動に起こす前に防がなければならないのです。

また、人気のブースや場所に人が集まるとその場所が詰まった状態になり、最悪の場合将棋倒しになってしまいます。人数にもよりますが、将棋倒しになったことで死者が出てしまったケースもありますので、そうなる前にしっかりと来場者を誘導することで回避をするというわけです。

交通誘導の仕事の一部

イベント警備は何も会場内だけというわけではありません。会場周辺の交通誘導に関しても業務の一部として行ったりします。花火大会やお祭りなどのようなイベントの場合には周辺道路で交通規制が敷かれる場合がありますので、車と歩行者間でトラブルが発生しないように円滑な通行になるように誘導することが大切です。

過去にイベント会場近くの歩道橋にて通行しようとした人々が密集してしまい、人によって雪崩のような状態が発生したことで最終的に11名の死者を出してしまったという実例があります。この事件は、ずさんな警備計画や当日誘導にあたるべき警備員が非常に少なくなっていたなどが問題点として挙げられるのです。

交通規制自体は警察が行うものではありますが、歩行者天国になっている区間に対して誤って車両が侵入しないように注意したり、万が一侵入してしまった車両があった場合には適切な対応を行ったりすることもあります。また、交差点がイベント会場の近くにある場合には事故が起きやすいためしっかりとチェックをするようにしましょう。

イベント警備に役立つ資格を取得しましょう

イベント警備をする上で役立つ資格が「雑踏警備業務検定」です。イベント警備のことを雑踏警備と呼ぶのですが、法令に関する問題や雑踏の整理の仕方、万が一負傷者が出てしまった場合の救護方法などを習得します。検定には1級と2級が存在しており、2級は誰でも受けることのできるのですが、1級は2級を取得したものにだけにしか受講資格が与えられません。

イベント会場での警備業務をするためにこの資格が必須となるわけではありませんが、各イベントでは必ず1名以上の雑踏警備業務検定の資格を持っている人を配置しなければならないのです。また、有資格者であれば求人の幅も広がりますので、これからでも取得することをおすすめします。

イベント警備の注意点

イベント警備を行う際ですが、不特定多数の人が集まる場所での警備となりますので、常に周囲に気を張り巡らせておく必要があります。人混みの中では不審者の行動もカモフラージュされてしまいやすいので、見落としてしまうことがないようにしなければなりません。

また、交通誘導の際には誘導先のことも考えながら誘導するように気をつけましょう。深く考えずに流れ作業のように誘導してしまうと、結果としてその先の場所で人混みが形成され、将棋倒しなどの原因になりかねません。

万が一、爆破事件や通り魔的犯行が発生してしまっては警備の意味をなしませんので、そんなことにならないように神経を研ぎ澄ましながら業務に当たる集中力が求められるでしょう。とはいえ、イベントは基本的に数時間ほどで終わるものがほとんどですので、業務を行うのは短時間で済みます。

まとめ

イベント警備の業務は様々ありますので、イベント中はとても大変です。ただし、イベント自体の時間は数時間ですし、警備の甲斐あって来場したお客さんが皆さん笑顔で楽しんで帰ることができたときの達成感や充実感は相当なものでしょう。そんなイベント警備の仕事にチャレンジしてみたいという方がいらっしゃいましたら、「桃源警備」までお問い合わせください。警備のプロフェッショナルとしてともに働きましょう。