警備に空手のスキルは必要?空手を活かすことができるか解説

警備に空手のスキルは必要?空手を活かすことができるか解説

警備の仕事をするにあたって、護身術のように格闘技の技術が必要そうなイメージを多くの方がお持ちなのではないでしょうか。格闘技にもいくつもの種類がありますが、その中でも空手は打撃技がメインとなりますので、警備の仕事に向いているように思えます。そこで今回は警備に空手を活かすことができるのかなどについてご紹介いたします。

警備に求められるスキル

警備の仕事をする場合に求められるスキルですが、まずは体力と強靭な足腰です。警備の仕事には、建物内の巡回をする施設警備や工事現場などで車両や人を誘導する交通警備など、いくつもの種類があります。そのどれもが基本的には立って警備を行うものばかりで、非常に体力を使いますし、歩き回ることにもなりますので、足腰の強さを求められるというわけです。

また、協調性を持ち合わせていることも重要です。夜間の施設内巡回をイメージした場合、一人で行う仕事なので協調性がなかったとしてもそれほど問題はないように思えてしまいますが、実際にはそうではありません。警備の仕事は組織として行っているということもそうですし、イベント警備などの場合には各所の警備員同士の連携なども非常に重要となるのです。

その他にも、観察力や説明力もあるといいのではないでしょうか。異変や異常を察知するためには観察力の高さが求められますし、何かを発見したり説明する必要に迫られたりする場合には、端的にわかりやすく伝える能力があると円滑に業務を遂行することができるでしょう。

空手とは

そもそも空手というのは、琉球王国(今の沖縄県)を発祥とする打撃技が特徴的な格闘技のことです。空手の中にもいくつかの種類があり、会派も様々です。寝技や組技がありませんので、相対した相手に対して打撃のみでのダメージを与えることとなります。代表的な種類は以下の通りです。

伝統派空手

皆さんが空手と聞いたときに、頭に思い浮かべるイメージそのものと言っても過言ではない種類です。組み手の際には打撃を相手の体に当てることをしない「寸止め」であるということが大きな特徴です。

フルコンタクト空手

寸止めではなく、実際にお互いの体に対して遠慮なく打撃技を当てていくスタイルの空手です。極真空手という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。打撃技を当てるといっても顔面への攻撃は禁じられていますが、一部の会派では顔面への攻撃も認めていたりもします。

防具付き空手

フルコンタクト空手と同じで打撃技をお互いに直接当てますが、防具を装着した状態で行うという特徴がある空手です。空手の中でも歴史が古いとされています。防具にはストロングマンやスーパーセーフなど見た目や性能の異なるいくつかの種類が存在しています。

空手は警備に活かせる?

実際のところ空手のスキルは警備に活かせるのでしょうか?その答えとしては、「ないよりはあったほうが良いスキル」というものになるでしょう。

警備の仕事中に身の危険を感じたり、守らなければならない状況にいつなったりするかもしれませんので、格闘技としての空手のスキルはあったほうがいいように思えます。しかし、実際に攻撃を加えることが許されるケースはそう多くありません。トラブル発生時には個人行動ではなく、会社や警備員同士で連携をすることになりますので、ドラマや映画などのように戦わなければならないという場面がそもそも少ないのです。そのため身に着けていれば活かすことはできますが、必要となるシーンは限りなく少ないと言えます。

警備は戦うことが目的ではない

警備は安心と安全のためにあります。何かしらのトラブルを未然に塞いだり、問題が発生した際には迅速かつ安全に誘導したり、というのが目的となるのです。もちろん護身のためのスキルとしては持っていたほうがいいというのは間違いないでしょう。

ただし、警備をする上で求められるスキルかと言われるとそうでもないのです。よほどの状況下に置かれていない限り、打撃技で相手に対して危害を加えるわけにはいきません。そのため打撃技を得意とする空手のスキルを持っていたとしても、できるだけそれを行使することがないように務めなければならないのではないでしょうか。

まとめ

空手のスキルを持っている場合には、もしかしたら警備の仕事の中で活かすチャンスが巡ってくることもあるかもしれません。しかし、これから警備の仕事にチャレンジするのであれば、事前にわざわざ習得して置かなければならないものでもないのです。

「桃源警備」では、施設警備や交通警備など様々な警備の業務を行っておりますので、体力や足腰の強さに自信がおありでしたらお気軽にご連絡ください。