警備の仕事、仮眠は取れる?警備員として働く際の仮眠の有無や賃金について解説

警備の仕事、仮眠は取れる?警備員として働く際の仮眠の有無や賃金について解説

警備員の仕事は非常に長時間にわたるイメージがあり、人員や車両などの入退出管理や巡回・監視業務などをこなしながら常に安全に気を配らなくてはならないため、非常にハードなイメージがあります。警備員の仕事は変則的であり、時に24時間に及ぶ長時間勤務もあり得ます。そうした際には仮眠などの休憩は可能な場合が多いですが、警備員の仕事における休憩時間はどうなっているのでしょうか。

今回は、警備員の仮眠時間や賃金はどうなるのかなどを解説します。

警備員の労働時間はどうなっている?

警備員は、基本的には「変形労働時間制」といって、労働時間を月や年といった大きな単位でまとめて調整する形をとっています。

一般的な仕事の場合では、所定の時間での休憩や、時間外労働の規制や割増賃金など様々なルールや制約に縛られます。しかしながら、変形労働時間制を採用している警備員の仕事では、時に24時間勤務など非常に長時間にわたる業務も可能となっていますし、そうせざるを得ない業態でもあります。

警備員の仕事とはそもそも、施設やイベント会場など特定の場所において不審者の侵入を防いだり、環境全体の安全を守るための様々な管理を行ったりすることです。高いレベルで安全性を担保するためには、施設内外の継続的な監視や巡回、明確な入退出管理や施錠管理などをできるかぎり長い時間行わなければなりません。時には、不法侵入を防ぐため、施設が開いていない真夜中であっても常駐する必要があります。

そうした業務の性格上、休憩時間であっても業務が突発的に発生する可能性があります。いざ不審者による侵入の危険性が発生した場合など、いつ何時でも有事が起こる可能性があるからです。このように常に業務が発生する可能性がある休憩時間というのは自由ではなく、休憩時間として認められません。

警備員に休憩時間・仮眠時間はあるの?

以上のように警備員の仕事に休憩時間がない場合は往往にしてありますが、しかし長時間休みなしで働くことは流石にハードであり、人間である以上早々耐えられるものではありません。

そのため、勤務時間に対して休憩時間はあらかじめ設定されている場合が多いです。例えば24時間勤務であれば8時間は休憩時間と設定されています。休憩時間は待機時間とも呼ばれていて、緊急対応時には対応を求められるので、できる限り業務を行う場所からは離れないようにある程度制限されています。

休憩時間の間に、仮眠をとることは可能です。しかし、体を休められるのはあくまでも「業務が発生するまで」の時間に限られます。そしてその時間はいつ来るかわかりません。そのため、場合によっては実質的に自由な休憩時間がない場合もあります。

深夜の勤務の場合では、来訪客や勤務者がいない分、施設の入退出管理や施錠管理など大抵の業務は終わっています。そのため基本的に真夜中は交代で仮眠をとる場合が多いですし、比較的自由度は高くなります。ただ、その場合でも、常に休憩を行う警備員が警報などの合図を聞き逃してはならないなどの制限があり、自由に休めない場合もあり得ます。

警備員の「仮眠」事情とは?

警備員は長時間休みなしでの勤務を強いられる業種であることから、大抵の場合は仮眠室や休憩室などが設けられていることが多いです。しかしながら警備員の働く環境は非常に多岐に渡るので、時には仮眠室や休憩室などが設けられていない場合があります。

施設警備員であっても、休憩室や仮眠室が用意されていない場合もあるようで、時には防災センターの床で眠らなければならなかったり、事務用の椅子に腰掛けて眠ったりするなども少なからずあるようです。その場合、まともな睡眠はほとんど取れないといっていいでしょう。体も痛めそうです。

しかし、緊急時にすぐに動けるようにするには非常に合理的ともいえます。日中の休憩時間で私服に着替えて食事を買いにいくといった場合でも、インカムは手放さない場合も多いようです。

「自由でない休憩時間」は労働時間に換算される

警備員は、食事や睡眠を取っている場合でも、突発的な対応を求められる可能性は常にあります。警備員のこうした特殊な休憩時間は、待機時間と呼ばれるように、可能なかぎり体を休めつつも、いつ何時緊急事態が起きてもいいようにしておかねばなりません。

また、緊急対応が必要となる性格上、先ほども述べた通り、場所自体を変えて休憩を取ることは多くの場合認められていません。警備員数にある程度余裕があり、しっかりと休憩時間に業務を行わなくていいという確証が取れる場合を除き、基本的には常に業務が発生する可能性がある中での休憩となってしまいます。

こうした自由度のない休憩時間は、通常休憩時間とは認められません。そして、常に業務が発生する可能性がある以上、しっかり労働時間として換算され、給与が出ます。

そのため、例えば12時間勤務で6時間の休憩時間が設定されている場合でも、基本的に6時間全く業務がなかったとしてもあらかじめ労働時間として換算され、12時間分の給与が支給されることが多いのです。余程人員に余裕がある場合を除けば、実質的に休憩時間分もすべて労働時間と見なされる例の方が多いでしょう。

まとめ

以上、警備員の仮眠や休憩時間について、一通り解説しました。長時間、常に業務が発生する可能性がある中での仮眠はあまり休まりませんが、その分労働時間として代価が支払われるのであれば、ある程度やる気が出るというものです。

また警備の仕事は12時間や24時間など長時間勤務が多いため、翌日は明け日として休みになる場合もありますので、家でしっかり休むこともできます。

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