警備員になるには特別な資格は必要ありません。ただ、長く続けていこうと考える方はキャリアアップについても考えることと思います。キャリアアップの近道として資格を取ることが思い浮かびますが、警備のキャリアアップに欠かせない資格にはどのようなものがあるのでしょうか?警備業界でキャリアアップを考えている方は是非ご覧ください。
警備に関係する国家資格
警備員指導教育責任者
警備員の指導・教育についての計画を作成し、警備員を指導・教育する業務を行うものです。警備には「1号業務」「2号業務」「3号業務」「4号業務」の4つの業務区分があり、警備業を営むには、その事業所とその業務区分ごとに、警備員指導教育責任者を配置しなければならないと規定されています。警備業を営む上で必須になる資格です。
機械警備業務管理者
機械警備とは、監視カメラや赤外線センサーなどの設備を用いる警備業務のことです。警報が鳴ると駆けつける警備会社のCMを見たことがある人もいるかと思いますが、この警備業務を請け負うためにはこの資格者を必ず配置しなければなりません。
資格を取得するには
これらの資格は公安委員会が実施する講習を受講し、修了考査(テスト)に合格することで取得できます。資格者証はその考査に合格するともらえるのです。これらの資格は、警備業の経営者や管理者に求められる資格と言えます。
警備に関する検定
警備には先ほどの2つの資格とは別に、業務の種類ごとに6つの検定があります。それぞれ、知識と技量に応じて1級と2級の2つに区分されています。
施設警備業務検定
警備に当たる施設での事故の発生を警戒・予防する業務に必要とされる、知識と能力について認定するものです。オフィスビルや商業施設といった現場で必要になります。
交通誘導警備業務検定
工事現場での歩行者や通行車両などの事故の発生を警戒・予防する業務に必要とされる、知識と能力について認定するものです。建設工事や道路工事などの現場で必要になります。
雑踏警備業務検定
人の往来の激しい場所での事故の発生を警戒・予防する業務に必要とされる、知識と能力について認定するものです。イベント会場などでの警備で必要になります。
貴重品運搬警備業務検定
運搬中の貴重品の盗難などの事故の発生を警戒・予防する業務に必要とされる、知識と能力について認定するものです。
核燃料輸送警備業務検定
運搬中の核燃料の盗難などの事故の発生を警戒・予防する業務に必要とされる、知識と能力について認定するものです。
空港保安警備業務検定
空港施設内において機内に持ち込まれる物品の検査に関する業務に必要とされる、知識と能力について認定するものです。飛行機の搭乗前に手荷物検査が実施されますが、その業務に当たる際に必要とされます。
検定にパスするには
これらの検定は公安委員会が実施する直接検定か、登録講習機関が実施する講習会を修了することで取得することができます。直接検定では学科試験と実技試験が課され、講習会では受講後に行われる考査に合格しなければなりません。試験にパスし、もしくは考査に合格すると証明書が交付されます。
これらの検定は業務に当たっての知識や技量についてのレベルが問われるものなので、現場での実務において必要とされる資格と言えますね。
有資格者の配置が必要になる現場もある
現場での警備業務に際しては、検定合格者の配置を求められるのがほとんどです。言い換えると、検定合格者を確保できなければ、クライアントから依頼された現場を維持できなくなってしまうリスクが出てきます。
仲間の警備員が安心して勤務できるのも、検定合格者がいてこそなのです。
まとめ
警備員になるには学歴に制限はありませんが、意外にも多くの資格があるのがおわかりいただけたかと思います。一般的に馴染みのない検定資格もありますが、後学のために挑戦してみてはいかがでしょうか。「桃源警備」では資格をお持ちの方を優遇するのはもちろん、資格取得に挑戦しようとするやる気も応援しています。ご興味のある方はお気軽にお電話ください。