警備と警察の違いは何?働くうえで知っておくべきポイントを解説します

警備と警察の違いは何?働くうえで知っておくべきポイントを解説します

警備の仕事と警察の仕事は、一見すると同じようなことをしているときもあり、その違いが分からないと思われることが少なくありません。しかし、実際には同じように見えても行っている名称が異なっていたり、有事の際に出来ることが異なっていたりするものです。そのため、警察だから出来ることを知っておくことが事故や事件を防ぐことに繋がることもあります。この記事では、警備と警察の違いについて基本的なポイントを解説します。

警備と警察の違い

最大の違いは強制力

警備と警察の違いはたくさんありますが、最大の違いは「強制力」にあります。それは、警察では「警察官職務執行法」とよばれる法律のもとに仕事を行っており、必要に応じて他者に対する強制力を持っています。

例えば、法律を守っていないことをしている人を逮捕させることを可能になります。一方、警備ではそのような法律はなく、たとえ法律を守っていない人が目の前にいた場合でも逮捕することは出来ません。他にも、警察であれば強制力を発揮して私有地に立ち入ることも可能です。

これは、警備が何者かの私有地への立ち入りを抑止しようとしても振り切られて侵入してしまった場合、警備はそこに入って連れ戻すようなことは出来ないということになります。このような場合では、警察に通報して対応してもらわなければなりません。

国家公務員と会社員

先述したように「強制力」の有無が最大の違いとなる理由には、それぞれの立場や役割の違いがあります。

警察は会社員ではなく、国家公務員として違反者を捕まえる行為を担っています。このような背景を基に、実は路上で車の案内をしているときであっても、見た目上は同じような行動でもその違いは明確にされています。

警察では「交通整理」とよばれ、警備では「交通誘導」とされています。そして、警察の交通整理を無視し、警察の指示に従わなかった場合には罪となります。しかし、警備の交通誘導を無視し、警備の指示に従わなかった場合では、それ自体は罪とはなりません。

制服は似ているが違う

警察と警備の制服をイメージしたとき、両者はかなり似ていると感じるものです。しかし、実は警備では警備業法という法律があり、警察と制服を間違わないための細かな規定が定められています。そのため、一見すると似ていても、実は似て非なるものなのです。

それでも似ているように感じることには理由があります。それは警備であっても、警察のように権威ある存在であると印象付けることを狙っているためです。パッと見た時に警察を印象付けることが出来れば、不審者に対して威嚇のような意味合いを持たせることが可能となります。

警備から警察への連絡

警備は警察のような仕事は行えないため、有事の場合には警察に連絡しなければなりません。様々なケースが想定されますが、ここでは警備で交通誘導を行っているときの場面を紹介します。

交通誘導を行っていると、車や自転車の交通事故はもちろん、けんかをしている人を見かけたり、不審な人物を見かけたり、その他の犯罪現場に遭遇することがあります。これらに遭遇した場合には110番通報をしなければなりません。またこのとき、現場の状況や特徴を分かりやすく伝えるようにしなければなりません。誤っても「とにかく急いで来てください、大変なのです!」などの通報をしないようにしましょう。

まとめ

この記事では警備と警察の違いについて基本的なポイントを解説しました。両者の違いを知っておくことで適切な警備が行えるだけでなく、有事の際に適切な対応をとることにも繋がります。これらは実際に警備員として働く場合には研修で知ることになりますが、あなたの身を守ることにも繋がるために必ず頭に入れるようにしておきましょう。

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